特養とは(特別養護老人ホーム)

柔道整復師

介護職の方や介護の仕事に就こうかなと悩んでいる方は色々な介護現場があり悩むことはないでしょうか?

前回、デイサービスの仕事内容などについて書いていきました。今回は「特養ってどんなとこ?仕事内容」などについて書いていこうと思います。是非これから介護の仕事に就こうと思っている方、介護について色々知りたいと思う方はぜひ最後まで見てください。

スポンサーリンク

特養とは

まずはじめに特養(特別養護老人ホーム)について簡単に説明していきます。

特養は、介護を必要とし自宅での生活が困難な高齢者の方が入居可能な介護施設で、施設によってはユニット型(個室)・従来型(複数人)で分かれます。また、定員も施設によって違い、広域型(30人以上)・地域密着型(29人以下)などがあります。

特養は原則要介護3以上で65歳以上の方が利用することができます。(また特例として要介護3以上で特定疾患が認められた40〜64歳の方、要介護1から要介護2の方。)

ひでぼう
ひでぼう

次に特養の仕事内容について説明していくぞ!!

特養の仕事内容

それでは次に特養の仕事内容について書いていきたいと思います。

食事介助

デイサービス同様、食事介助はあります。また特養の利用者さんは介護度が高い傾向があるため、きざみやミキサーなど利用者さん一人ひとりによって食事形態が変わってきます。拘縮のある方や寝たきりの方など色々な疾患の利用者の方も多く、箸やスプーン、フォークなど使用器具も様々です。

朝昼晩と食事は提供されており、魚やお肉などその季節の旬な食物を使うなど飽きさせない工夫を行っている施設も多いです。

またデイサービス同様におやつを提供している施設も多いようです。

入浴介助

特養では立で入浴できる方からたきりのまま入浴される利用者さんなど様々です。施設によっては大浴場のある浴室や自宅にあるような浴室などその浴室形態も違います。また入浴介助中の事故はとても多く、転倒や切創など注意が必要になります。また冬のこの時期はヒートショックにも注意が必要です。

入浴は身体が綺麗になりリフレッシュできるできるだけでなく、褥瘡がある方は改善の期待があったり、拘縮がある方には筋緊張の緩和で可動域の拡大などに繋がるなど、効果はたくさんあります。

※ちなみに特養の利用者は必ず週2回以上は入浴しなければいけません

生活援助

特養の利用者は基本はその施設内が自宅になります。日々の掃除や洗濯など利用者さんが自立してできるようにサポートをするのも職員の仕事です。また施設によっては「施設内売店」「移動バザー」など施設内で利用者に買い物がきるように定期的に行っているところもあります。

機能訓練

デイサービス同様に機能訓練指導員が機能訓練を行っていきます。利用者が施設内でできるだけ自立した生活が送れるように、一人ひとりにあった「生活リハビリ」を提供します。

  • ベットからの離床訓練
  • 車椅子からトイレへの移乗
  • 服の着脱
  • 椅子での座位保持

など日常生活動作(ADL)や手段的日常生活動作(IADL)を行っていきます。

ひでぼう
ひでぼう

デイサービスに比べて介護度が高いから、生活に即した訓練が多いのが特徴的だね。

レクレーション

特養のレクレーションでは集団で行うゲームや個々で行うゲームなど様々あります。気分転換や娯楽の意味合いだけでなく、生活の質の向上であったり、リハビリに置き換えて行われています。楽しみながら身体機能の維持向上に繋がるものから、脳への活性化に期待できるゲームなど多種多様になっています。

また、花見やそうめん流し・夏祭り・クリスマスなど季節の行事も行っており、利用者を飽きさせない工夫も凝らされています。

看取り

特養は「終(つい)の棲家」と言われていることがあります。看取り業務を行う特養では、利用者さんが望んでいる場所で最後が迎えらるよう、多職種が連携をし看取りケアを行っています。最期の時間を安らかに過ごせるように利用者とのコミュニケーションだけでなく、その家族とも必要になってきます。

その他

何度も述べていますが、特養では介護度が高い(要介護3〜5)利用者が多く、中には寝たきりの方もおられます。利用者さんの居室に行きベット上で排泄介助、認知症の方などには定期的にトイレ誘導など行う必要があります。また、日常の健康チェックは欠かさず行う必要があります。

特養の1日の流れ

特養での主な仕事内容が分かったところで、特養の1日の流れを確認していきましょう。

時間内容職員の流れ
6:00起床着脱介助
居室のカーテンを開ける
7:20朝食食事介助・口腔ケア
8:30自由時間
(テレビ・手作業等)
片付け・トイレ誘導
ケース記録記入
バイタル測定
10:00喫茶飲み物配膳
11:00自由時間トイレ誘導
12:00昼食食事介助・口腔ケア
13:30入浴開始
※ユニットごとに入浴の曜日が
決められている為、ない場合は
自由時間
入浴介助
見守り
15:00喫茶(おやつ)おやつ・飲み物配膳
16:00着替え着脱介助(パジャマ)
トイレ誘導
17:00自由時間居室のカーテンを開ける
18:00夕食食事介助・口腔ケア
19:00自由時間パット交換等
トイレ誘導
20:30*就寝見守り
21:00

5:00
見回り・コール対応
(排泄介助もあり)
ケース記録・事務作業
※早番・遅番・日勤・夜勤全てのスケジュルです

このようなタイムスケジュールで動いています。また午前中に入浴介助があるなど施設によって変わってきます。

スポンサーリンク

特養で働くメリット・デメリット

前回の記事ではデイサービスで働くメリット・デメリットについて紹介してきました。下記をご覧ください。

今回は特養で働くメリット・デメリットについてまとめてみました。デイサービスと比べ、悩んでいる方は是非参考にしてください。

特養で働くメリット

・他の介護事業所より給与が高い傾向にある(夜勤があるため)
・介護度が高く、介護技術を高めることができる
・研修など学びの場が多い
・社会福祉法人の運営では福利厚生が整っている

特養で働くデメリット

・夜勤があることにより生活リズムが取りづらい
・介護度が高く、知識や技術が必要とされる
・最期に立ち会うことがあり、精神的に来ることもある
・マンネリ化しやすい

特養のまとめ

  • 特養について
  • 特養の仕事内容
  • 1日の流れ
  • 働くメリット・デメリット

などについて書いてきました。特養(特別養護老人ホーム)は利用者にとって「終の棲家」と言われ、最期をその施設で終える人もいます。介護に高い技術や知識が必要な場面がデイサービスより多いと思いますが、スキルアップを図るにはとても良い環境だと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました